
竹垣は日本家屋を思い浮かべてまず出てくるものの一つだが、最近では見かけることも少なくなった。そんな伝統の大型竹製品がどのように作られているのか、袖垣を製作する職人に密着して、日本唯一の虎竹を使った玉袖垣の作り方の一部始終を紹介する動画が話題になっている。
大型竹製品の作り方とは
竹を削り、割り、組み合わせていくことで袖垣の基礎となる形を作る。竹に細かく切れ込みを入れることで、アーチを作っていく。職人が素早く正確な手付きでノコギリを入れていくさま、その細工によりまっすぐな竹がやわらかな曲線へと変えられるさまには、思わず感嘆の声が漏れる。
その枠組みに格子を組み込み、細い竹ヒゴをあしらって、段々と日本唯一の虎斑竹を使った袖垣たる姿が現れる。細く割った虎竹の竹ひごには小さく番号が振られ、この順番で枠組みに巻いていくのは繊細な作業。枠組みの形に従い竹巻を細かく整え、飾りつけの作業へと移っていく。
黒穂を入れ、ヒシギを張り、最後に飾り竹を入れ、ようやく虎竹玉袖垣が完成。できたのは高さ170cm、幅75cmの風格漂う垣根。この動画の中でその製造の一部始終を見た方には、いっそうその迫力が増して見えるはず。
このなかなか見ることのできない映像は、1時間を超える長さながら見る人を飽きさせず、公開から10日間で再生回数は4万回を越えた。
この動画以外にも、竹虎YouTubeチャンネルでは竹細工の魅力を伝える映像をたくさんアップしている。おうち時間の楽しみに、じっくりと視聴してみてはいかがだろうか。
<6月10日(水)公開>
【竹虎】日本唯一の虎竹を使った玉袖垣の作り方!竹チューバー竹虎四代目の世界
https://youtu.be/5WUnE-z_w88