① 共感力が高まる
共感力を高めるには、共感脳とも呼ばれる前頭前野を刺激してふるえやすくすることが重要です。涙活の授業では、いくつかの動画を見て、参加者それぞれが泣けたシーンがどこだったか、泣けた理由は何かを話し合い、自分や他者の価値観や意外な一面を共有します。このように、自分とは異なる他者の視点、価値観を獲得すると、共感脳が活発化してふるえやすくなるのです。
②自己肯定感が高まる
共感力を高めると、自分自身を肯定する力も身につきます。「孤独でさびしい」「自分はとるに足らない存在だ」といった自己否定の感情を持つ人は、視野が狭くなっていて、物事を多様に見られない状態にあります。涙活の授業は、他者の共感ポイントを知ることで他者を理解するとともに、お互いを肯定できる「やさしさにあふれる場所」を醸成します。この「やさしさにあふれる場所」に立ち会った経験によって視野が広がり、「自分はこれでいいんだ」と自己を肯定する力も養えるのです。
③ チームビルディング(強い組織を構築していくための手法)にも活用
「話しにくかったクラスメイトが涙活の授業で涙する姿を見て声をかけやすくなった。」、「コミュニケーションがとりやすくなり、クラスの結束力、連帯感が生まれた。」等々、同じ泣きの場を共有することで人との関係性が深まります。涙は人の感情を動かすのです。