
人間離れした技を持っている人は割といるものである。それが実用的かそうでないかで「無駄な技術」扱いされることもあるが、それでも高度なスキルを持つことはマイナスなことではない。
まず、この動画を見ていただこう。
最初は一見なんてことない女性のインタビュアーのインタビューに見えるが、動画の様子が徐々に変わってくる。
インタビューされていた男性がスタンバイを始め、そして何をし始めるのかと思えば、逆さ吊りの状態でジャグリングを始めるのである。
彼はミスひとつなく、そして疲れた顔ひとつせず、エンターテイナーとして「逆さ吊りジャグリング」をこなす。
大道芸人にはジャグリングの技術は必要だろうが、果たして逆さ吊りになってまでジャグリングをする必要はあるのか。おそらく、それを披露すれば大いに会場が沸くことは予想されるが、まずそういった場がなかなかない。よって、この「逆さ吊りジャグリング」も無駄な技術といえるだろう。
しかし、彼の表情を見てほしい。彼はこの技術を決して無駄だと思っていない。それどころか彼はこの技ができることを誇りにすら思っているように見える。
無駄な技術も突き詰めれば見事なスキル。無駄だからといって諦めてしまう昨今の風潮を皮肉ったようにも見えるこの動画。
無駄な技術も磨けばどこかで大きな才能として花開くときがくるかもしれない。今「ちょっと人よりできることがあるけどたいして役に立たないことだし」と投げ出していることのある人は、その「できること」を突き詰めていってはいかがだろうか。
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