
父を呼ぶ声
雨の日に、車の運転をしていたファンキー中村さんに聞こえた、「父さん、父さん」と呼ぶはかない少女の声。その声の聞こえる方向に、「空ちゃん?!」と声をかけると、「あのね、いおりちゃんは毎日頭をなでてもらって、いっぱい抱っこもしてもらって、おいしいものを食べて、優しくしてもらってるのに、どうして空にはそういうのはないの?」と。「いおりちゃん」というのは、空ちゃんの妹の名前だ。
ファンキー中村さんはその声に涙が出たが、「そうだよね、空ちゃん、ごめんね。お父さん、遠くない将来絶対そっちへ行くから、その時たくさん抱っこもしてあげるし、いっぱい頭もなでてあげるよ。それまで待っててくれる?」と言ったという。
すると、「うん」という声が聞こえて、少女の意識はスーっと離れていった。“霊”というと怖いイメージがあるが、この話のように亡くなった人に愛情が残っていれば、どんな形であれ再会はうれしいものなのかもしれない。
ファンキー中村さんは、最後に「魂というのはきちんと存在するし、我々のそばにいるってことを確認した」と、しみじみと語った。